人気のメンズ向けラペルピンの付け方をご紹介
◆ラペルピンとは?
ラペルピン(Lapel Pin)は、襟元に華やかさと個性を演出できるアクセサリー。
スーツの襟は「ラペル」と言われており、その襟に付けるピンであることから「ラペルピン」と呼ばれています。
ラペルピンには様々な形状があり定義が不明確ですが、一般的には「襟に付けられるならラペルピン」と総称されているようです。(下記、形状種類と他の呼び名をまとめました)
しかしながら、「スーツの襟」という構造を考えると、タイタックにあるような出っ張ったハリの留め具で付けると、襟が少しですが浮いてしまうこともあります。
当店では、スティックタイプの物をラペルピン、とさせていただきますが、呼び名にこだわらずバッグや帽子など貴方のアイデアで色んな所に付けて、個性溢れる着こなしを楽しんでください。
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①スティック型
(ハットピン) |
②ブローチ型
(メンズブローチ) |
③チェーン型
(チェーンブローチ、ラペルチ
ェーン) |
④ピンズ型
(タイタック、タイニーピン、ピンズ) |
◆近年の傾向
クールビズなどでネクタイをしない男性が増え、代わりとしての着こなしのアクセントに、ビジネスでも取り入れられ始めました。
存在感が出るチェーン付きの製品は、カジュアルでも使いやすいために、若い世代やパーティーシーン用によく売れています。
カジュアルはもちろん、パーティーなど華やかな席の装いで、襟元のアクセントとしてもお勧めです。
音楽好きの人は音符やギターのモチーフのものなど、趣味に合わせて選んでみては?
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ベストにも!手錠型がユーモラス。 警官になった気分を味わえます?! |
帽子につけた音符のブローチ。
さり気なくもキュートなワンポイントになります。 |
カジュアルなコットンジャケットにも使えます。 |
キャップのワンポイントとして。 赤いギターと揺れるチェーンが視線を奪います。 |
◆ラペルピンを付ける場所 ~フラワーホール~
スーツやジャケットの衿には、大抵穴が開いています。
(実際にはボタンが止まるような穴ではなく、穴っぽく縫ってあるだけの事もあります)
この穴を「フラワーホール」「ボタンホール」と呼びます。
ここには会社の社章やバッチなどを付けている方を時々見かけますが、一体この穴は何のために生まれたと思いますか?
大昔、暖かい季節には首回りを折り返して着る着方が一般化し、それを前提とした形が仕立てられるようになっていきました。
折り返した部分は衿と呼ばれ、初期の頃には襟が元に戻らないようにボタンで留めていました。いわゆる今のジャケット型の始まりです。
そしてボタンホールが名残として残り、ボタンはボタン止めが衿表に出てみっともない、むしろ邪魔になるなどで廃れていきました。
そしてその後ボタンホールは、バラなどの枝つきの花を挿すお洒落のポイントとなり、ラペルの裏側に花の茎をとめるループ「フラワーループ」やポケット「フラワーポケット」のディティールを持つスーツもあります。
また公式行事に身分や所属を表す衿章をつけるなどの意味を持ち、そのために「フラワーホール」は残されました。
とはいえフォーマルの正式な場では、このフラワーホールに、誰でもこのように花を飾っていいとわけではありません。
花はおもてなしの心や感謝の心を表すもので、基本的にはホスト側(招く側)、結婚式の時は新郎がブートニアを飾るものとされています。
立場をわきまえたお洒落を心掛けましょう。
しかしながら、ちょっとお洒落をして出かける場や、カジュアルなパーティには、是非フラワーホールにワンポイントのお洒落をしてみるのも粋ですよ。